病院に行くと、診察が終わった後で院内の薬局で薬がもらえ、ちょっとした風邪や頭痛・腹痛なら薬店やドラッグストアで市販薬を購入できます。では、調剤薬局とは何なのでしょうか。その役割と必要性をご覧ください。
医薬分業とは、医師が診察や注射などの医療行為に専念し、薬歴管理や服薬指導などは薬剤師が担当することで、医療の質的向上を図ること。昭和50年ごろから浸透しはじめ、平成元年からは厚生省(現、厚生労働省)でも推進に取り組んだことで本格化しました。
医師からの処方せんをもとに薬を調剤し、患者様に提供する調剤薬局は、より安全で効率的な医療を提供するための重要な役割を担っているのです。
薬局(調剤薬局)とは、薬事法で「薬剤師が販売または授与の目的で調剤の業務を行なう場所」と定められています。
これに対し、ドラッグストアなど市販薬を販売するだけの薬屋を、一般的に薬店といい、薬事法では「医薬品の販売の許可を受けた者」として定められています。
この2つの大きな違いは、薬局は「調剤」ができますが、薬店ではできないことです。
薬局 | 薬店 | |
---|---|---|
薬剤師 | 必要 | 必要 |
薬販売 | 可 | 可 |
調剤 | 可 | 不可 |